同値関係と商集合

集合における同値関係を定義し, 同値類全体の集合が,もとの集合の直和分割になっていることを証明する. 同値関係による商集合とは,この直和分割(同値類全体の集合)のことをいう.

一般論と並行する形で, 次の整数の合同関係についての具体例も紹介する. 任意の\(a,b\in\mathbb{Z}\)に対して,
  • 「\(a-b\)が\(n\)で割り切れる」という関係は,\(\mathbb{Z}\)における同値関係であること.
  • \(\{n\)で割ったときの余りが\(a\)であるような整数全体\(\}\)の集合は,上の同値関係にける同値類であること.
  • \(\mathbb{Z}\)を\(n\)で割った余りごとに分割したものが, 上の同値関係における\(\mathbb{Z}\)の商集合であること.
をそれぞれ紹介する.


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この記事は, [松坂1968] を参考にさせていただいています.