指数関数とそのグラフ

\(a>0, a\ne1\)とする. このとき, 関数\(y=a^x\)を \(x\)の指数関数といい, \(a\)をそのという.
指数関数の定義域は実数全体とする.

指数関数のグラフは,底\(a\)の値に注意して, 次のように描くことができる.
\(a > 1\)のとき,
\(0 < a < 1\)のとき,
指数関数には次のような性質がある.
指数関数\(y=a^x\)について,次が成り立つ.
  1. 値域は正の実数全体である.
  2. \(a > 1\)のとき単調増加であり, \(0 < a < 1\)のとき単調減少である.
  3. グラフは点\((0,1)\)を通る.
  4. \(x\)軸はグラフの漸近線である.

最後に,グラフの対称性や平行移動についても 次のような例を用いて説明する.
  • \(y=5^x\)のグラフと, \(y=\left(\displaystyle\frac{1}{5}\right)^x\)のグラフは, \(y\)軸に関して対称である.
  • \(y=\displaystyle\frac{2^x}{8}\)のグラフは, \(y=2^x\)のグラフを\(x\)軸方向に\(3\)だけ平行移動したグラフである.



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