パスカルの三角形と二項係数

パスカルの三角形と呼ばれる有名な三角形を紹介する パスカルの三角形には数学的に興味深い性質が多く含まれているが, そのうちここでは二項係数に関係するものを紹介する.

まずは,パスカルの三角形の作り方から紹介する.
  1. 各行の両端に「1」を記入する.
  2. 隣合う数字を足し合わせた数を下の行に記入する.
この方法で,どこまでも大きいパスカルの三角形を作ることができる.
次の2つのよく知られた性質を証明する.

パスカルの三角形と二項係数の関係

n\geq0, r\geq0として, パスカルの三角形における, n+1行目の左からr+1番目の数が {_n}{\rm{C}}_r=\frac{n!}{r!(n-r)!}
となっている.


パスカルの三角形の各行の和

n\geq0に対して, パスカルの三角形における, n+1行目の全ての数の和は, 2^nである. よって,二項係数との関係から,次が成り立つ. \sum_{r=0}^n{_n}{\rm{C}}_r=2^n.



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