相加平均と相乗平均の大小関係については次が知られている.
2つの正の数
\(a,b\)に対して,次が成り立つ.
$$\frac{a+b}{2}\geq \sqrt{ab}$$
等号が成り立つのは,\(a=b\)のときである.
上の性質を証明し,これの 一般化である次の性質についても証明する.
\(n=2,3,\cdots\)とする.
\(n\)個の正の数
\(a_1,a_2,\cdots,a_n\)に対して,次が成り立つ.
$$
\frac{a_1+a_2+\cdots+a_n}{n}\geq \sqrt[n]{a_1a_2\cdots a_n}
$$
等号が成り立つのは,\(a_1=a_2=\cdots=a_n\)のときである.