正の実数\(M\)に対して,
$$M=a^p$$
を満たす実数\(p\)が,ただ1つ定まる.
この\(p\)を
\(a\)を底とする\(M\)の対数といい,
$$\log_aM$$と表す.
また,\(M\)をこの対数の真数という.
対数\(\log_aM\)の定義から,真数\(M\)は必ず正の実数であることに注意する.
対数の定義から次が成り立つ.
\(a > 0, a\ne1, M > 0\)とする.このとき次が成り立つ.
$$
a^p=M
\Longleftrightarrow
p=\log_aM
$$
また,以下の性質が成り立つ.
\(a > 0\),\(a\ne1\)に対して,次が成り立つ.
\( \log_aa=1 \)
\( \log_a1=0 \)
\( \log_a\frac{1}{a}=-1 \)
\(a, b, c\)を\(1\)でない正の実数,
\(M, N\)を正の実数,
\(k\)を実数とするとき,次が成り立つ.
\(\log_aMN=\log_aM+\log_aN\)
\(\log_aM^k=k\log_aM\)
\(\log_a\displaystyle\frac{M}{N}=\log_aM-\log_aN\)
\(\log_ab=\displaystyle\frac{\log_cb}{\log_ca}\)