三角方程式 の一般解は, 原点を中心とする単位円と直線との交点を考えることで導くことができた. 三角不等式についても,基本的な考え方は同じである.
例えば,\(0\leq\theta< 2\pi\)において, $$\displaystyle\sin\theta<-\frac{1}{2}$$ の解は, 原点を中心とする単位円上の点であって, \(y\)座標が\(-\frac{1}{2}\)より小さい点, すなわち,
直線\(y=-\displaystyle\frac{1}{2}\)より下にある単位円上の点
よって,求める解の範囲は, $$\frac{7\pi}{6}<\theta< \frac{11\pi}{6}$$ となる.
(\(\frac{7\pi}{6}, \frac{11\pi}{6}\)を導くためには, 三角方程式\(\sin\theta=-\frac{1}{2}\)を解いていることに注意する.)