3次関数と接線で囲まれる部分の面積

3次関数と,その接線で囲まれる部分の面積について, 3次関数の対称性 と,よく知られた 1/12面積公式 を合わせることで,次が成り立つ.

命題. f(x)=ax^3+bx^2+cx+d,\ (a\ne0)とし, 曲線C:y=f(x)上の 点{\rm{A}}(\alpha,f(\alpha))における 接線を\ellとする. このとき, C\ellで囲まれる部分の面積Sについて,次が成り立つ. S =\frac{|a|}{12}\left(3\alpha+\frac{b}{a}\right)^4
とくに, a=1b=0なら,次が成り立つ. S =\frac{27}{4}\alpha^4

このタイプの問題は良く出題されるが, 接点とは異なる交点を求めて, \frac{1}{12}面積公式を用いるのが一般的であると思う. 上の公式は,その交点すら求める必要がないことを示している.
とくに,x^3の係数が1である場合や, x^2の係数が0である場合 (これは変曲点のx座標が0である場合) など特別な場合には, さらに公式が簡単になる.

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