二項定理

\((a+b)^n\)などの展開式に現れる係数を求めるのに 使われる二項定理を証明する.

二項定理

$$(a+b)^n \hspace{5pt}=\hspace{5pt} \sum_{r=0}^n{_n}{\rm{C}}_ra^{n-r}b^r $$

ここで, $${_n}{\rm{C}}_r \hspace{5pt}=\hspace{5pt} \frac{n!}{(n-r)!r!}$$ は, \(n\)個から\(r\)個とる 組合せ の総数 である.
展開式の係数に組み合わせが現れるのはとても興味深いが, これを具体例から解説する. また,数学的帰納法を用いた証明も紹介する.

最後に3項の場合の 多項定理 (一般の場合はこちらで証明している.) も証明する.

\((a+b+c)^n\)の展開式において, \(n=p+q+r\)とするとき, \(a^pb^qc^r\) の項の係数は, $$\frac{n!}{p!q!r!}=\frac{(p+q+r)!}{p!q!r!}$$ である.




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