注意. ( 重複順列 の場合と同様に,) 一般的には,「\(n\)個のものから\(\cdots\)」という表現が使われるが, 「\(n\)種類のものから\(\cdots\)」 と言い換えた方がイメージが湧きやすいかもしれない. 重複を許すので, \(n\)個しかないのではなくて, \(n\)種類のものがそれぞれ沢山あるのである.
次のように記号を定める.
異なる\(n\)個のもの(\(n\)種類のもの)から, 重複を許して\(r\)個取る組合せの総数を $${_n}{\rm{H}}_r$$ と表す. (\(n\)と\(r\)の大小関係は仮定されていないことに注意する.)
まず具体例として,
- \(A,B,C\)と書かれた3種類の玉から, 7個の玉を取り出す重複組合せの総数
- 何も書かれていない7つの玉と2枚の仕切りの 合計9つの並べ方の総数
そして一般の場合には,次が成り立つことを証明する.
重複組合せの総数
$${_n}{\rm{H}}_r={_{n+r-1}}{\rm{C}}_r$$